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社会人学生をやめます。京都造形大学退学。

2014年度に京都造形芸術大学通信教育学部建築デザインコースに入学したのですが。

卒業が物凄く大変だったので退学を決意しました。

今回は通信制大学で建築を学ぶのがどれほど大変だったかを記事にまとめます。

 

<目次>

 

京都造形芸術大学通信教育学部とは

www.kyoto-art.ac.jp

通信制4年制大学を卒業できると好評の大学

「京都」と大学名にあるように、本校は京都市瓜生山にキャンパスがあります。

また、東京の明治神宮外苑の一角に、ひっそりと東京キャンパスがあります。

この東京キャンパスは姉妹校の東北芸術工科大学大学院の事務局と併設されています。

 

入試はなく、入学金を払えば誰でも受講できます。

「手のひらキャンパス」なんて言って、インターネットだけで学べる学部もありますが、基本的に芸術学部デザイン学部のような内容なので、学科によって実習メインだったりすると、スクーリングや学科試験などはキャンパスに出て受講・受験する必要があります。

 

2年で卒業できれば最短で建築士受験資格が得られる魅力

そもそもが建築関係の職場で働いていた経緯があり、建築士の資格があった方が仕事に有利かと感じ、資格取得を検討しました。

建築士の資格は、4年制大学卒業の人の場合、実務経験が7年以上ないと受験資格がありません。

または、建築科の大学で必要単位を4年分履修することが条件。

 

京都造形大学は必要単位数を得られれば飛び級して最短2年で卒業できますので、建築士の受験資格を得られる学校としては最短コースなのではないでしょうか。

 

卒業が難しくなった理由

通信教育と言えど、実態は月1回以上、土日開催の京都か東京会場のスクーリングが必須だったこと

「通信教育とは名ばかり」とさえ思えたのが、スクーリングの頻度と、ヘビー級なボリューム。

ただの机上の学習やら計算やらで卒業できるわけではなく、がっつりデザイン学科だったので、実際に街に出てフィールドワークしたり、調べ学習したくても図書館がありませんので都内の大きな図書館を転々としながら資料を探したり。

平日はフルタイムで仕事、平日夜に頑張って勉強して、土日(2日連チャン)はスクーリングや先生に質問に大学に行ったり・・・と、本当に休みがなくて大変すぎました💦

 

年度初めの学費に加え、スクーリング費用(授業料)、試験の受験費は別途。制作材料費も個人負担。

建築学科は年間32万円の学費が、在学しているだけでかかるのですが。(休学は年間2万円)

単位取得に必要なスクーリング代も都度1.4万円だか1.6万円だかかかりました。

それが年間十数回あるんですよ。

その他に、単位取得に必要な試験の受験にも都度5千円とかかかりました。

だいたい1年間で50万円以上かかった上に、制作物の材料費は人それぞれですから、それら費用も個人負担で、結構負担でした。

また、遠方からスクーリングに参加する人は、交通費(新幹線や飛行機代)やホテル代なども自己負担でした。

 

学生ローンも借りましたが・・・

これ、例えば年間60万円かかったとして、2年で卒業しても120万円じゃないですか。

ホームページには年間32万円と書いてあったので、だいぶ倍以上かかる訳ですよね。

そこらへんの心構えがなかったので、随分貧乏になりました。

 

順調な1~2年次は、1年で2年分の単位を取得できた

元々他大学のデザイン学科を卒業していたので、割とサクサク学べていました。

日中仕事をしながら、結構真面目に頑張っていました。

とにかくがむしゃらにやって、なんとか2年目にして3年次に進級できました。

 

妊娠・出産・育児で生活スタイルがガラッと変わり、通学が困難に

まぁ、上記のペースでがむしゃらにやって、体調を崩したのもあるんですが。

(2015年に双極性障害と診断され、2016年には障害者手帳を取得する事態に。)

そんな最中、妊娠してしまったので超大変😨

産後1ヶ月でスクーリングに参加したこともありましたが、まだ悪露があって、課外授業中に大量出血😨💦

生まれたばかりの息子を主人に預け、主人は土曜出勤だった為、有給を使って毎月休んでもらっていました。

スクーリング後は赤子をおぶって片付けしてたりしました笑

 

あと1年で卒業できそうなのに・・・休学すること2年

そんな最中、私の容体も悪化💦

頑張って在学しても、どうしても単位取得が難しくなり、休学することを決断。

 

現在入学してから7年目?に差し掛かっていますが、入学して8年以内に卒業しないと退学になってしまいます。

しかし、主人の転職で土日が休めない仕事になってしまい、幼児ひとり残してスクーリングに行くことができず・・・

「積んだな」

という感じです😢

 

退学するにあたって

結局、長く在学すればするほど、モチベーションも下がる訳です。

そして私自身、妊娠結婚育児で退職してしまっているので、急いで建築士の資格も必要なくなってしまったんですよね。

必要ないものを一生懸命学んで卒業しても、建築士になれるわけではなく、あくまでも得られるのは「受験資格」だけ。

なんだかもうこりごりな感じがして、退学の決心がつきました。

 

授業は「面白い」と思える余裕がなかった

どちらかというと単位取得すること、卒業することに必死で、授業を楽しめていませんでした。

好きな先生や、面白いと思える授業もなく、「この課題大変!」「無理!」「理解不能!」が大多数。

やはり、大学に通ってキャンパスやゼミで濃密な授業を受け、日々の生活の中で身につくもんが多い通学と違って、通信制大学は生徒同士も仲良くなるきっかけに欠けますし、卒業年度にバラツキがどうしてもでてきますので、最短コースから外れた人は、特に最後の方は孤独との戦いかなと💦

「あれが面白かった!為になった!」と思える記憶が全くないのも、凄く珍しい笑。

 

あと、社会人学生が主ですので、ちょっと変わり者が多い気がしました(私含めw)。

 

本気で実力を身に着けたいなら、できるだけ通学制のスクールがおススメ。

これは、7年間通信制大学に在学して卒業できず、得るものがなかった私が実感することです。

何も知識が得られなかったわけではもちろんないですし、必死に勉強した内容は今でも頭に残ってますよ!

でも、それは私個人が勉強したからであって、大学側から頂いたアドバイスや教えは、あまりなかったかなぁ・・・

どちらかというと、「あの先生は良いって言ったのに、この先生が添削したら単位落とされた(# ゚Д゚)💦」とか。

お金がかかる、時間がない、体力がもたない・・・

だんだん追い込まれていく自分が苦しかった記憶の方が鮮明です笑

 

お金も時間も体力も余裕があって、楽しめる精神的余裕がある方は、一生懸命頑張れるんじゃないでしょうかね(;'∀')

私には無理でした。

 

とにかく、大学は環境命かと思いました。

通信制の大きな魅力は手軽さだったはずなのに、通信制で大学設備が小規模なのに課題が膨大で死にそうな思いをする・・・という、負担が増大する感じが、費用対効果的にいうと、ほんとコスパ悪いです。

 

健康第一ですからね。

のんびり学ぶのもひとつですが、私にはもう必要なくなりました。

晴れて退学!

なんか清々しいです!

頑張った、自分!